青年海外協力隊隊員としてパナマで活動する作業療法士の日記です。


by hiroichi5742
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カテゴリ:パナマ生活~リハビリ( 38 )

活動のまとめ

さてさて、前回予告した通り活動のまとめます。

俺のこの2年間の活動の主軸は1作業療法士として働くことでした。
この2年間で約70人の生徒を担当しました。
JICAボランティアのあり方として適切かと言われればマンパワーは疑問があるかもしれないけれども、実際必要としている親や子供がいる現実を踏まえ、作業療法を提供しました。
活動終了に伴い様々な生徒の親から感謝の言葉を貰い、短期間ではあったものの作業療法を受ける機会を提供出来たことは良かったかなと思います。
実際の所、省庁レベルの問題なのでセラピストの充足までにはもう少し時間がかかりそうです。

そしてもう一つは、他職種への情報提供(障がい児支援の為の知識の増加目的)で、特殊教育専門教員向けにミニ勉強会を行ったり、パンフレットの作成しました。
パンフレットは2種。一つは教員向けの環境調整についての情報パンフレットで、もう一つはリハビリ等の技術職や専門教員への技術向上啓蒙パンフレット。簡単に内容に説明すれば、子供の相手をしている時は携帯使うな(子供の反応見逃すから、相手への敬意の問題)とか自分の行った教育やリハを振り返りましょうとかややダメ出し的な内容。そして、これは俺から配布しないで、敢えての所属先の支部長から配って貰うことにしました。
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そして最後は作業療法評価表。
麻痺を中心とした身体機能中心の評価表、自閉症や多動性障害等の行動や振る舞いの評価を中心とした評価表、学習障害や軽度知的障害等を対象にした評価表の3タイプ作成。記入方法や評価の視点を書いたマニュアルも同時に作成。
これに関しては、だいぶ前から首都にある特別養護庁本部の作業療法士長に提出して感想を求めていたんだけど、一向に返事が貰えず(PCの調子悪いのでデータ見られないから郵便で送れとか、まだ見て無いとか)。イラつきもピークを越え、諦め数日前に『時間がある時に眺めて、使える部分があれば自由に使って下さい』ってメール送りました。
そして今日カウンターパートと話していたら、『そういえばあれ(評価表とマニュアル)、後で印刷して全部の支部に配布になるらしいよ』とのこと。
こんなペースなので何時になるか分かりませんが・・・。
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途中はもの凄く長かったようで終われば一瞬だった2年間。
パナマに来る前に思い描いていたような理想的なボランティア活動には至らなかったけれど、カウンターパートを始め多くの人に支えられ活動を最後まで終えることが出来た。
今は連日送別会をして貰っているけれど、参加してくれた本当に沢山の人を見る度自分が恵まれた環境にいたことに気づかされる。
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パナマでの生活もあと僅か。
残りの送別会と最後の旅行楽しみたいと思います!
by hiroichi5742 | 2012-09-07 11:10 | パナマ生活~リハビリ
同期の理学療法隊員の活動の一環で所属先の理学・作業療法士、家具職人を対象とした障害児の為の椅子作りのセミナーをお手伝いさせて頂きました。

パナマでは、子供の能力や障がいに合わせて椅子を作るということがほとんどありません。
セラピストがそうした視点をあまり持っていないことも影響していると思います。
そのため、車いす等も大人用で明らかに大きすぎるとか、本来であったら工夫すれば座れる能力を持った子供がずっと寝っぱなし(抱かれっぱなし)になってしまっているということも多々あります。

こうした状況に改善するために開催されたセミナーでした。
そしてこのセミナーの為に、同期PT隊員の友人である工房さん(障がいを持った子供の為の椅子作りの専門家)と作業療法士のご夫婦も来パされ協力して頂きました。

我々日本人セラピストも実際に椅子作りする経験はこれまでほとんど無し、工房さんに沢山アドバイス頂きながら1週間でなんとか4台の椅子を作ることが出来ました。

せっかく得た機会なので、今度は任地でセラピスト・職人さんと協力して、帰国までに実際の子供の採寸から製作まで行えたら良いなと思っています。

我が任地チリキ県のチームの椅子。
ヘッドレストは間に会わず、任地で製作することに。
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ティルト機能付き!
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各パーツの位置の調整も可能です。
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by hiroichi5742 | 2012-05-24 10:13 | パナマ生活~リハビリ

seminario de RBC

今週は、任地ダビからバスで5時間程離れたペノノメという町で、他のボランティアと共にセミナーの手伝いをしてきました。
今回のテーマはrehabilitación basada en la comunidad。
英語では Community-Based Rehabilitation (=CBR)と呼ばます。

CBRの定義は以下の通り。
「地域資源を用いて、地域レベルで行うリハビリテーション活動で、障害者とその家族を含む、地域全体が参加して行われる方法である」
(WHO、1976)    

CBRには色々な形があります。
なので、何が正解というものは無いと思いますが、自分の所属省庁でも昨年度までCBRと名の付く活動を行っていました。
田舎の地域に行って、1週間かけて安価な材料で椅子やベッドを作成して、配るというもの。
現場からは、不満の声もあったり新たなCBRプロジェクトの計画が提出されたこともあり、今年からはより地域に密着した形(物品重視では無くコミュニティ重視)に変更していく方針になりました。

その一歩として、今回のセミナーです。
1週間掛けて行われ、前半2日間は所属先の理学療法士長・作業療法士長からCBRについての説明・講義・活動計画立案等が行われました。
活動計画立案では、しっかりと新たなプランを立てる人、これまでの形式に拘ってしまう人等様々でしたが、皆それぞれしっかち意見を出し合っていました。
パナマの各県から理学・作業療法士、ソーシャルワーカー等が参加していたので各地の取り組みを知れてボランティア側もとても勉強になりました。

後半3日間は、JICAボランティア(理学・作業療法士)による子供の発達を促す為の玩具や姿勢保持の為のクッション等の講義と作成実習。
パナマのセラピストは、玩具を自作したり分析したりすることが非常に少ないのです。
そのため、子供に適切でなかったり、子供が楽しめない物を提供してしまうことが多々あります。
また、姿勢もバリエーションが少なかったり、適切にポジショニングされていないことがほとんどです。CBRの対象になるような地域(田舎)は、よりそういった傾向が強いのです。
今回の実習で、どれほどそういった部分に視点が向けられるようになったのかは分かりませんが、少しでも変化があればいいなと思います。

我がチリキ県から参加した同僚セラピスト達と。
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by hiroichi5742 | 2012-04-29 01:47 | パナマ生活~リハビリ

最近の仕事

久々の更新!
ここ数カ月サボりにサボっていたので、今日から週末を利用して3日間連続で書きます。
ということで今日のテーマは『最近の仕事』。

今年度も、去年と同じように本部と3つの小学校で活動中。

新年度開始時は久々(2カ月半ぶり位)に子供達と会いました。
自分の所属先では半年毎に再評価を行うのですが、長期休暇後の子供の能力の変化に驚かされます。
長期休み前は出来なかったことが一部出来るようになっていたり、覚えられなかったことが覚えていたり。
一方、出来ていたことが出来なくなってしまっている(あるいは極端に依存的になっている)といったこともあります。

子供を通じて休み期間中の家庭で、親が子供にどのように関わってきたかが分かってしまいます。
(軽度の知的障がいの子供が多い為、分かりやすいのだと思いますが。)
こうした子供の変化も、評価の一助となるので些細な変化を見逃さないように気をつけねばと改めて感じます。


そして、今取り組んでいるのが障がい別の評価表の作成。

例えば、日本のセラピストであれば障害の内容に応じて自分で評価項目を選定し、どの評価を重点的に行うかを考えることが出来ます。
しかしながら、こちらのセラピストは比較的どの疾患にも一律の評価を実施し、評価に不十分さが見られることが度々あります。
そこで脳性まひを対象に身体機能に重点を置いた評価表、自閉症やADHDを対象に行動や感覚・社会性に重点を置いた評価表、知的障がいを対象に認知・学習に重点を置いた評価表の3タイプを作成中。

ここで難しいのが、どこまでの細かく評価をしてもらうかということです。
評価は細部までしっかり出来るに越したことはありません。
しかし、あまりに細かい部分まで要求すると、すぐに使われなくなってしまうのが目に見えています。
また、全部記述式にすると、空欄ばかりになることが予想されます。
日常的に使える手軽さと可能な限り詳細な評価・・・このさじ加減が非常に難しいのです。

また、評価と訓練プログラムの乖離が非常に大きいのも問題です。
少しでもその部分が繋がるように日々頭を悩ませています。


さらに、もう一つ。
同じ省庁に配属されている2人のボランティアとRBCプロジェクト(=地域に根ざしたリハビリテーション、英語だとCBRと略される)に少し関わらせて貰っています。
まだ動き始めたばかりで、ほぼ観察しているだけの状態ですが、実現していけばこの国のリハビリテーション自体に大きな影響がありそうな印象です。
任期も少ないですが、可能な限り支援出来たら良いなと思います。

気づけば残り5カ月ちょっと。
ラストスパートかけていきたいと思います。


*最近、祭りの出店で買ったピカピカ光る棒が大活躍中!
それで積み木ブロックを椅子の奥まで押し出し落とし、下に置かれたミニシンバルを鳴らす。
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by hiroichi5742 | 2012-04-14 13:03 | パナマ生活~リハビリ

セミナーでした。

といっても早くも下旬ですが。

今月どんな感じで過ごしていたかといいますと・・・

1週目:所属先のセミナーに参加。
    配属先の特別養護庁では、毎年2月に各支部で1週間に渡るセミ
    ナーが開かれます。
    職員は自分の受講したい講座を選んで受講します。
    俺は当初、音楽療法のセミナ-に参加する予定が諸事情により『手
    話セミナー』に参加。
    実際に聾唖の方(所属先の同僚)が教えてくれるので本格的。
    かなりの単語数を覚えましたが、日本で使え無いのが少し残念!
     

2週目:週末2日間で同期隊員の配属先(子供のリハビリセンターのよう
     な所)で、セミナーをしてきました。
     同期の作業療法士隊員、俺と同じ特別養護庁配属で別の町で
     活動している隊員の3人で。
     俺はモビライゼ―ションの行い方を中心に伝達してきました。
     なぜこのテーマかと言えば、パナマの作業療法士は日本と比べ
     極端に対象者の身体に触れる機会が少ないので。また、いきな
     り子どもの四肢を動かすことがほとんどで、運動の準備を始める
     前に身体を動かしやすい状態にしようという意識も弱いのです。
     この職場の職員さんは、非常に勉強意欲が高く、臨床を想定し
     たような質問もあり、伝える自分達も非常に刺激を受けました。

実技の前の講義中。
なぜモビライゼ―ションが必要なのかとか身体の準備について説明中。
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あれっ?何話してたっけ?
スライド見て確認中!
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実技。実際に受けて、行ってしっかりと覚えて貰います。
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2日目は症例検討なんかもあり、発達領域で経験豊富な他の隊員アプロ
ーチに自分もしっかり勉強させて頂きました!

そして、3週目である今週はカルナバル(カーニバル)シーズンです。
今年も有名な町に行ってきたのでそれは次回の更新で!!
by hiroichi5742 | 2012-02-22 09:11 | パナマ生活~リハビリ

休暇中の仕事の様子

お久しぶりです!

パナマはバカンスシーズン真っただ中です!

1月・2月は学校が長期休暇とういうこともあり、学校の先生や俺の所属先のリハビリ技術職もほとんどの人が1ヶ月程のバカンスに入ります。

俺は違う時期に休暇を取る予定なので、毎日所属先にて外来リハ業務を行ってます。
(学校は閉まっているので・・・)

≪所属先の特別養護庁チリキ支部≫
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といっても、子供も長期休暇中。
旅行だの何だので来ないことが多いので1日4~5人程度です。

去年は1日平均1~2人位だったのでかなり増えた気しますが。

空いた時間は特殊教育の先生の対応したり(『子供のバランス能力を促進させる遊びある~?』とか聞いてきます、最近肩こり酷いんだけどとか個人的な悩みも)、急にオーダーが出た新規の子供の評価をしたりしてます。

去年よりは、確実に有意義な仕事が行えていることに感謝。

では、最後に通勤時にいつも歩いてる所をちょこっとだけ紹介。

昨日の帰り道。枯れ草を燃やしているらしくあり得ない規模の煙!
強引に突っ込んで歩いたら、煙で涙とまらず・・・
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活動場所の目の前に空港がある。
一応、国際空港と名乗っている・・・
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最近通勤路で馬がよくいる。
紐が付いてないと何となく怖い。
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ではまた!
by hiroichi5742 | 2012-01-18 11:54 | パナマ生活~リハビリ

パナマの凄い所!

11月も下旬です。
日本は寒い頃かな~。
こちらでは相変わらず汗かきながら通勤してます。

さてさて、こちらで生活していると日本てやっぱり凄いな~と思うこと多々あるのですが、逆にパナマって凄いな~ってこともチラホラあります。

それはWi-fiがいっぱい飛んでること。
都市部の公園とか小学校とかだと結構な確率で飛んでる。
たぶん日本よりも遥かに飛んでいる。
あくまで都市部で田舎じゃ電気も水道も無い所が沢山ありますが・・・
その貧富の差がパナマ的でもあります。

公園じゃパソコンは広げませんが(怖いし)、小学校なんかではネット経由で報告書を送るときなんかに便利で結構使ってます。

後は人の親しみやすさでしょうか。
一度知り会えば街中で『よお!アミーゴ!』と声を掛けてくれる。
街に行けば1回、多い時には3~4人に声を掛けられます。
俺も学校関係者は全員把握できているわけでは無いので、困る時もありますが 笑
この間、相手を探り(思い出しながら)会話をしていたら、金のネックレスを売りたいだけの兄ちゃんでした。
危ない危ない。

でもパナマもなかなか良い所沢山あるな~。

全く話は変わりますが、最近お子様タッチな絵が上達。
子供が遊びに来て、塗り絵やりたいって言った時に描いてます。
実はこれ担当の子が月を、それ以外は俺が描いてます。
ほぼ同じタッチ・・・。
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by hiroichi5742 | 2011-11-23 10:50 | パナマ生活~リハビリ

整理整頓

整理整頓しっかりしましょう!!って小学生の頃授業中によく聞かされた記憶がある。

残念ながらその記憶は生かされること無く、自宅の部屋も前の職場の机の引き出しも整理整頓は出来ていなかった。

しかしここパナマでは物が少ないからか、俺の部屋は比較的いつも整理整頓出来ている(気がする)。
そう確信していた。

が、今日一通りリハビリを終えた後の自分の机を見て気づいた!
やっぱり苦手です、片づけ。

奥のカウンターパートの机と比較するとその差歴然。
小まめに片付けます。反省。
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by hiroichi5742 | 2011-11-09 01:15 | パナマ生活~リハビリ

記憶の彼方から

最近少し・・・というか大分怠け気味だった俺。
先週、同期隊員の活動進捗状況やらそれに対する努力を目の当たりにする機会があり、だいぶ気合いが入った。
これからどんな風にしようか?といろいろ考えていたら、ふとあることを思い出した。

『クローゼットの中にある発泡スチロールとかどうしたっけ?』

思い返せば2~3年前。
日本で働いていた時は100均が大好きで、コンビニの如く覗いていた俺。
自助具とかにつかえそうな物を見つけると、特に使用予定が無くてもとりあえず買ってキープするのが日課。

それで、仕事を辞めてパナマに旅立つ準備をしていた時、大量に100均の品物が出てきて結構驚いた記憶があった。

なので、パナマでは無駄に買い物しないと心に誓いパナマに来たわけです・・・。
日本に帰る時困るしね。
が!!結局、いつか玩具や訓練用具を作る時につかえそうな素材を購入(使用予定無く)したまま放置。

そんなかわいそうな材料達のことをふと思い出したので、忘れないうちに、今の担当児の状況に合わせて訓練用具作成。

アイスの棒的なものを発泡スチロールに突き刺すペグ的なもの。
別バージョンでハート型もあり。
こちらは大きさや色の学習も出来る。
トータル$0.6位。日本円で50円弱。
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紐通しセット。試しに何人かにやって貰ったけど女の子に結構人気。
トータル$0.5位。日本円で40円位。
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これからは無駄に買い物致しません。反省。
by hiroichi5742 | 2011-10-31 09:43 | パナマ生活~リハビリ

生徒の日!

〇〇の日というのがパナマはとても多い。
ということで今週末は生徒の日でした。

各学校では授業は無し、ゲームやらスポーツを楽しみホットドックやらジュースやらが貰えるという子供にとっては夢のような一日。

でも日本の運動会とかみたいに、形式に沿って行われる訳ではないので教室の中でだらだらしている子も居れば、売店でジュース買って飲んでいる子もいるし自由な感じ。

なので司会の生徒が『自分の教室にすぐに戻って下さい!!』って絶叫していても無視してサッカーしてたりする。
パナマですな。うん。

ふと校庭に目をやると、俺の生徒。
手繋いでる!?
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別の学校のキャタピラ競争!
レーンが無いので、この後大変なことになってました。
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パナマの小学校はイベント尽くし。
自分が小学生だったら嬉しいだろうな~。
by hiroichi5742 | 2011-10-29 10:34 | パナマ生活~リハビリ