青年海外協力隊隊員としてパナマで活動する作業療法士の日記です。


by hiroichi5742
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9月です!!

パナマに来たのが去年の9月下旬。
パナマでの生活もほぼ一年、いよいよ折り返しの時期となりました!

ちょっと前にパナマの統合教育について書くとか言っていて、それ以来一向に書いていないので今日のテーマは統合教育について!

統合教育っていうのは障がいを持っている子も地域の学校に通って、持っていない子(健常児)と同じ場所で教育を受けましょうという考え方。
俺が所属する特別養護庁は、本来パナマの養護学校としての役割を担っていた機関。数年前に統合教育がパナマ全体で始まったことにより、各小・中学校に特殊教育専門教員やリハビリ技術職を派遣する役割へと変化した(この辺りは県によってかなり違うが・・・)。

パナマに来る前は統合教育って多少の問題はありつつも良いもんだろうな~と漠然と思ってました(小児にも関わったことなかったし)。

が、実際に来てみるとまさに一般的に言われているような課題が山積み。
俺の通う地域でのメリット・デメリットと言えば。

≪メリット≫
 健常児が障がい児を差別しない、自ら進んで手伝いを行えている。但し、この辺りは国民性や宗教の影響もあり統合教育だけでもないかもしれない。

≪デメリット≫
 ・教員に知識が無いため、障がい児に対応出来ない。
    ⇒結果的に個人のレベルに会った教育が行えていない。
    ⇒上手く対応出来ないため、教員にストレスが溜まる。
 ・障がい児に対応しようと思うと健常児への対応が不十分になる。
 ・そのため、授業中は結果的に放って置かれる。
    ⇒ひたすら与えられた塗り絵を塗る
    ⇒一人で学校内を走り回っている
    ⇒床で寝そべっている
 ・視覚障害児では周囲の話題・状況についていけず孤立しがち。

大まかにあげるとこんな感じでしょうか。統合教育について一般的に言われている事柄とほぼ同じです。

俺達の介入している学校では、障がい児は週1回個別リハビリを受けます。教室で先生の話を聞くと『とてもじゃないが対応出来ない』といった声もしばしば聞きます。

俺の個人の気になる一番大きな問題は、適切なレベルの教育が提供されていないため、伸ばせたであろう能力が伸びていないこと。

学校卒業後の将来を考えると、ここがかなりネックになってきます。

作業療法士は教員にアドバイをして、そうした問題の解決の援助が出来れば理想ですが・・・。
現実はなかなか難しく、アドバイスをしてもそれを実行できていないこともチラホラ。

統合教育のメリットも多いだけにデメリットと日々格闘しながらリハビリしてます。
任期終了時には本部に現状を報告して、よりよい改善に繋げられればいいなと密かに計画中。
頑張ります!!
by hiroichi5742 | 2011-09-03 11:53 | パナマ生活~リハビリ